Blog

ブログ

情報セキュリティとは?3大要素やリスク対策を解説!

情報セキュリティという言葉は耳にするけど、詳しくは知らない方も多いのではないでしょうか?企業の信用が失われる可能性や事故が起きた時の損失の大きさから対策する企業も増えています。

そこで今回は、情報セキュリティ対策の重要性や今からできるセキュリティ対策について解説します。また、情報セキュリティに関するよくある質問も解説しているので、最後までご覧ください。

情報セキュリティとは

informational-security1

情報セキュリティとは、情報の保護を目的とした一連の対策や技術を指します。

具体的には、データの機密性、完全性、可用性を確保するための手段を講じることが求められます。

これには、情報の不正アクセスや漏洩を防ぐためのシステムやプロセスの導入が含まれます。近年、デジタル化が進む中で、企業や個人が扱う情報の量は増加し、それに伴いセキュリティリスクも高まっています。

参考: Webアプリケーション脆弱性診断│EGセキュアソリューションズ株式会社

情報セキュリティはなぜ重要なのか

informational-security2

情報セキュリティは、現代のビジネス環境において欠かせない要素です。ここでは、情報セキュリティが重要とされる理由について解説します。

企業の信用が失われる可能性があるから

情報セキュリティが重要な理由の一つは、企業の信用が失われる可能性があるからです。顧客や取引先は、企業がどれだけ情報を安全に管理しているかを重視します。

特に、個人情報や機密情報を扱う企業にとっては、その影響は計り知れません。顧客の信頼を失うことは、売上の減少やブランドイメージの低下につながり、長期的なビジネスに深刻なダメージを与える可能性があります。

事故が起きた時の損失が大きいから

情報セキュリティが重要視される理由の一つに、事故が発生した際の損失の大きさがあります。例えば、顧客情報が流出した場合、信頼を失うだけでなく、賠償金や訴訟費用が発生することもあります。

さらに、事故が発生した際には、企業のブランドイメージにも深刻な影響を及ぼします。顧客や取引先からの信頼が失われることで、長期的なビジネス関係が損なわれる恐れがあります。

情報セキュリティの7要素

informational-security3

情報セキュリティを効果的に実施するためには、いくつかの重要な要素を理解することが不可欠です。これらの要素は、機密性、安全性、可用性、真正性、信頼性、責任追跡性、否認防止の7つに分類されます。

機密性

情報セキュリティにおける「機密性」とは、情報が許可された者だけにアクセスされることを保証する特性を指します。これは、企業や組織が保有する重要なデータや個人情報が、外部の不正アクセスや漏洩から守られるために不可欠です。

具体的には、機密性を保つためには、データの暗号化やアクセス制御、パスワード管理などの対策が重要です。これにより、情報が不正に取得されることを防ぎ、必要な人だけが情報にアクセスできる環境を整えることができます。

安全性

情報セキュリティにおける「安全性」とは、情報やシステムが不正アクセスや攻撃から保護されている状態を指します。

具体的には、データが意図しない方法で変更されたり、破壊されたりしないようにすることが求められます。安全性を確保するためには、ファイアウォールや侵入検知システムなどの対策が重要です。

さらに、企業内での情報の取り扱いに関するポリシーを策定し、従業員に対して適切な教育を行うことも、安全性を高めるためには欠かせません。これにより、従業員が情報セキュリティの重要性を理解し、日常業務において注意を払うようになります。

可用性

「可用性」とは、情報やシステムが必要なときに利用できる状態を維持することを指します。

企業や組織にとって、情報が常にアクセス可能であることは非常に重要です。例えば、顧客がウェブサイトにアクセスできない場合、売上の機会を失うだけでなく、顧客の信頼も損なわれる可能性があります。

可用性を確保するためには、システムの冗長性を持たせたり、定期的なバックアップを行ったりすることが求められます。

これにより、情報やサービスが常に利用可能であることを保証し、ビジネスの継続性を確保することができます。

真正性

情報セキュリティにおける「真正性」とは、データや情報が正確であり、改ざんされていないことを保証する要素です。

具体的には、情報が発信者によって正当に生成されたものであることを確認するための仕組みを指します。真正性が確保されていることで、受信者はその情報を信頼し、適切な判断を下すことが可能になります。

真正性は、情報セキュリティの基盤を支える重要な要素であり、特にオンラインでの取引やコミュニケーションが増えている現代において、その重要性はますます高まっています。

信頼性

情報セキュリティにおける「信頼性」とは、システムやデータが正確であり、信頼できる状態を維持する能力を指します。

具体的には、情報が改ざんされず、正しい情報が提供されることが求められます。信頼性が確保されていることで、ユーザーや顧客はその情報を信じて利用することができ、企業の信用を高める要因となります。

信頼性を確保するためには、データの整合性を保つための技術的な対策が必要です。例えば、データのバックアップや、アクセス制御を強化することが挙げられます。これにより、情報の正確性が保証され、企業の信頼性が向上するのです。

責任追跡性

「責任追跡性」とは、情報セキュリティにおいて、特定の行動や操作が誰によって行われたのかを明確にする能力を指します。

この要素は、データの不正アクセスや情報漏洩が発生した際に、問題の発生源を特定し、適切な対処を行うために非常に重要です。責任追跡性が確保されていることで、企業はあらゆる攻撃に対して迅速に対応できるようになります。

また、責任追跡性は、コンプライアンスや法的な要件を満たすためにも欠かせません。例えば、個人情報保護法などの法律においては、データの取り扱いに関する責任を明確にすることが求められています。

否認防止

情報セキュリティにおける「否認防止」とは、特定の行為や取引が行われたことを否定できないようにするための仕組みを指します。これは、特にデジタル環境において重要な要素であり、ユーザーや企業が行った行動に対して責任を持たせるための手段です。

否認防止が不十分な場合、悪意のある行為や不正アクセスが行われた際に、責任の所在が不明確になり、企業や個人にとって大きなリスクとなります。

そのため、情報セキュリティ対策を講じる際には、否認防止の仕組みをしっかりと整備することが求められます。

IPAが発表した10大脅威

情報セキュリティの対策を講じる上で、脅威を理解することは非常に重要です。情報処理推進機構(IPA)が発表した10大脅威は、企業や個人が直面する可能性のあるリスクを具体的に示しています。

まず、最も一般的な脅威として挙げられるのが「マルウェア」です。これは悪意のあるソフトウェアで、コンピュータやネットワークに侵入し、データを盗んだり破壊したりします。

次に「フィッシング」があります。これは、信頼できる機関を装ったメールやウェブサイトを通じて、個人情報を不正に取得しようとする手法です。

さらに「ランサムウェア」も深刻な脅威です。これはデータを暗号化し、解除するための身代金を要求する攻撃です。これにより、企業は業務が停止し、大きな損失を被る可能性があります。

上記は一部ですが、それぞれの脅威を理解し、適切な対策を講じることが、情報セキュリティを強化する第一歩となります。

参考: 情報セキュリティ10大脅威 2024 | IPA

今からできる情報セキュリティ対策

informational-security4

情報セキュリティ対策は、企業や個人が直面するリスクを軽減するために非常に重要です。今からできる対策も実は多く存在しています。よって以下に示す対策を実施することで、より安全な環境を構築することが可能です。

リモートワークでのルールを作る

リモートワークが普及する中、情報セキュリティ対策として重要なのは、明確なルールを設定することです。自宅での作業環境は、オフィスとは異なり、セキュリティリスクが増大する可能性があります。

まず、デバイスの管理についてのルールを設けることが重要です。個人のデバイスを使用する場合、セキュリティソフトの導入や定期的なアップデートを義務付けることで、リスクを軽減できます。

さらに、リモートワーク中のコミュニケーション手段についてもルールを設けるべきです。例えば、機密情報を扱う際には、暗号化されたチャットツールやVPNを使用することを推奨します。

従業員への情報セキュリティ教育を行う

情報セキュリティ対策の一環として、従業員への教育は非常に重要です。企業のセキュリティは、技術的な対策だけでは完璧には守れません。従業員一人ひとりが情報セキュリティの重要性を理解し、適切な行動を取ることが求められます。

教育プログラムでは、フィッシング詐欺やマルウェアの危険性、パスワード管理の重要性、そして社内情報の取り扱いに関するルールを徹底的に教えることが必要です。

さらに、従業員が疑問を持った際に気軽に相談できる環境を整えることも大切です。情報セキュリティに対する意識を高めることで、企業全体のセキュリティレベルを向上させることができるでしょう。

アプリケーションを常にアップデートする

情報セキュリティ対策の一環として、アプリケーションの定期的なアップデートは非常に重要です。ソフトウェア開発者は、脆弱性が発見されると迅速に修正プログラム(パッチ)を提供します。これにより、悪意のある攻撃者がその脆弱性を利用することを防ぐことができます。

また、アプリケーションのアップデートは新機能の追加やパフォーマンスの向上にもつながります。これにより、業務の効率化や利便性の向上が期待できるため、セキュリティだけでなく、ビジネス全体にとってもプラスの影響を与えることができます。

したがって、定期的にアップデートを確認し、適切なタイミングで実施することが、情報セキュリティを強化するための基本的な対策となります。

情報セキュリティ対策に関するよくある質問

Q1: 情報セキュリティとは?

情報セキュリティとは、情報の機密性、完全性、可用性を保護するための技術やプロセスのことを指します。具体的には、データの不正アクセスや改ざん、破壊から守るための対策を講じることが求められます。

Q2: 情報セキュリティの7要素は?

情報セキュリティを効果的に実施するためには、7つの要素を指します。これらの要素は、機密性、安全性、可用性、真正性、信頼性、責任追跡性、そして否認防止です。これらの要素を適切に管理し、リスクを最小限に抑えることができます。

Q3: 今からできる情報セキュリティ対策は?

情報セキュリティ対策は、企業や個人が今すぐにでも取り組むべき重要な課題です。リモートワークを行う際の明確なルールの設定や定期的な情報セキュリティ教育を実施することで、情報セキュリティの強化が図れます。

まとめ

情報セキュリティは、現代のビジネス環境において欠かせない要素です。企業の信用を守り、事故による損失を未然に防ぐためには、しっかりとした対策が求められます。

今すぐにでも実践できる対策を取り入れることで、情報漏洩やサイバー攻撃から自分自身や企業を守ることができます。情報セキュリティは一度対策を講じたら終わりではなく、常に見直しと改善が必要です。これからも意識を高め、適切な対策を続けていきましょう。

「脆弱性診断」の最新記事

お問い合わせはこちら